私書箱とは?住所登録できる?種類・利用方法、料金や注意点なども詳しく解説!

最終更新: December 19th, 2024
私書箱とは?住所登録できる?種類・利用方法、料金や注意点なども詳しく解説!

郵便物の受取に便利な私書箱。しかし、契約条件や使い方がいまいちわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、私書箱の契約を考えている方や郵便物の受取、仕事用の住所にお悩みの方に向けて、私書箱の種別や契約方法、料金等について解説します。

私書箱についてわかりやすく解説していますので、お悩みの人はぜひお役立てください。

私書箱とは?

post office box

私書箱とは、自宅ポストとは別の場所で郵便物等の送付物を引き取ることができる設備です。

私書箱のユーザーは、契約中の私書箱のポスト番号を差出人に伝えることで、自宅ポストではなく私書箱に送付物を送ってもらうことが可能です。

また、私書箱には日本郵便が受け付ける「郵便私書箱」と、企業が展開する「私設私書箱」があります。両者とも郵便物等の送付物受取に活用可能ですが、細かい部分で違いが存在しますので、用途に合わせて選択することが重要です。

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郵便私書箱と私設私書箱の違い

私書箱には大まかに分けて「郵便私書箱」「私設私書箱」が存在しますが、これらの違いはいったいどのようなものなのでしょうか。

提供元

料金

対象

その他

郵便私書箱

日本郵便

無料

郵便局の管轄する郵便物

利用請求書の提出が必要

私設私書箱

民間企業

有料

郵便物・宅配物などの荷物

登記等に住所利用可能な場合も

上記の表のように、両者にはいくつかの点で違いがあります。具体的な説明については、以下の項目をお読みください。

郵便私書箱

郵便局の私書箱は、設備があってかつ空いていれば無料で申請できます。利用には利用請求書による申請が必須なほか、いくつかの条件を満たす必要があります。

また、郵便私書箱で受け付けてもらえる郵便物は、郵便局が管轄する郵便物・荷物のみです。宅配便による送付物は郵便私書箱での受け付けは不可となっています。

参照元:郵便局留・郵便私書箱 | 日本郵便株式会社

参照元:私書箱や郵便局・他配送会社で荷物を受け取れますか? | その他サービス| ヤマト運輸

私設私書箱

私設私書箱は上記とは異なり、各企業が独自で展開している送付物管理サービスです。

一般的には、住所貸しバーチャルオフィスと同等の機能、またはそれらに付随するサービスとして、送付物の受取機能である私書箱を提供しています。

私設私書箱の申請は有料になってしまうのですが、郵便私書箱と比較してサービスの幅が広いのが特徴です。住所を借りて事務所として登記したり、名刺やホームページ等への記載が可能であったりと、荷物の受取のみにとどまらない利便性の高さがあります。

郵便私書箱のメリット

post office box

郵便私書箱と私設私書箱のどちらを契約すべきか悩む、という方もいるかもしれません。

こちらの項目からは、各私書箱のメリットやデメリットについて解説していきます。

まずは、郵便私書箱のメリットです。

郵便私書箱を申し込むメリットには、以下のような点が挙げられます。

  • 自宅住所を教える必要がない

  • 盗難等のリスクを軽減できる

  • 料金がかからない

自宅住所を教える必要がない

プライバシーを知られたくない、自宅の住所を知られることによるトラブルを防ぎたい、という場合には、郵便私書箱での受け付けが便利です。

荷物や手紙を送ってもらう送付先として郵便私書箱のポスト番号を伝えれば、自宅住所を教えることなく郵送してもらうことが可能です。

なお、似たような手段として郵便局留めというものが存在しますが、こちらの方法では送付先に郵便局名と同時に受取人の住所や氏名も書く必要があるため、住所を求められるリスクがおおいにあり注意が必要です。

盗難等のリスクを軽減できる

郵便局の私書箱を契約することで、自宅ポストに郵便物が投函されるよりも盗難に遭うリスクを大幅に軽減することが期待できます。

こちらの私書箱は郵便局内に設備があり、鍵がかかっているため、簡単に盗むことはできません。また、自宅ポストと異なり、直接居住地に届くわけではないため、狙われる確率も高くはないといえるでしょう。

また、まれに起こる誤配によって荷物の受取ができないというリスクも軽減することが可能です。

料金がかからない

郵便私書箱の最後の利点は、契約料金がかからないことです。

手続きや審査が必要になってしまうのですが、無料で自宅以外にポストを持てるので、状況によってはとても便利だといえるでしょう。

利用開始から終了まで無料なため、後述の郵便局の提示する条件を満たせるのであれば契約を視野に入れてみてもよいですね。

郵便私書箱のデメリット

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郵便私書箱を検討する上では、以下のようなデメリットについて理解しておくことも重要です。

たとえば、郵便私書箱には以下のようなデメリットが存在します。

  • 空いていないことがある・まず私書箱がないことも

  • 住所登録等はできない

  • 利用条件が意外と厳しい

空いていないことがある・まず私書箱がないことも

郵便私書箱の申請についてハードルになりがちなのが、「空きのポストがない」という問題です。

都内など、ユーザーが多い場所の郵便局内の私書箱は空いていないことも多く、利用したくても不可能な場合があります。

さらに、郵便局によっては、私書箱の設備自体がない場所もあります。そのため、「最寄りの郵便局で仕事帰りに郵便物を引き取りたい」という理由で私書箱の契約を検討するも、その郵便局には私書箱の設備がなかった……。ということもあり得るのです。

住所登録等はできない

郵便私書箱の住所は送付物の送り先として利用できますが、私設私書箱等の企業が展開するサービスとは異なりその他の用途で住所を利用することはできません

たとえば、郵便私書箱の住所を法人登記のために使うことなどは不可能なため、注意が必要です。ネットショップ等の特商法に基づく記載部分にも、こちらの住所は記載できません。

利用条件が意外と厳しい

郵便私書箱のデメリットとして、利用条件と審査があるという点が挙げられます。

つまり、郵便私書箱は空いていればだれでも使えるというわけではないということです。具体的な契約条件は後の項目にて記載しますが、毎日郵便物が届き、さらに送付物を高い頻度で受け取れる環境である必要があります。

個人の場合、毎日は送付物が届かないということもあるでしょう。そのため、私書箱の空きが確保できたとしても、利用条件を満たせずに契約できない可能性もあるのです。

私設私書箱を利用するメリット

こちらの項目では、私設私書箱を契約するメリットを紹介しています。

私設私書箱は、郵便私書箱の契約はできなさそう、条件を満たせないという場合でも契約できるため、選択肢の一つとして検討してみるのもおすすめです。

さらに、私設私書箱には、以下のようなメリットがあります。

  • 登記やネットショップの住所として使えることも

  • さまざまなサービスが使える

  • 郵便物以外も受け取れることが多い

登記やネットショップの住所として使えることも

私書箱のユーザーはその住所もレンタル可能な場合があります

郵便私書箱の場合とは異なり、送付物を受け付けてもらうためだけではなく、登記に住所利用したり、ネットショップの特商法ページに連絡先として住所を記載したりすることもできるのです。

住所利用の可否はサービスやプランごとによって異なりますが、多くの私書箱・バーチャルオフィスでは、送付物受取のみではなくさまざまな用途で住所利用が許可されていることがあり便利です。

さまざまなサービスが使える

企業の展開する私書箱では、送付物受取機能のほか、各企業でバラエティーに富むサービスを提供しています。

上記に挙げた住所利用もその一例です。その他にも、バーチャルオフィスの機能をあわせて展開している場合では、貸し会議室のレンタルが可能であったり、電話転送などが依頼できたりと、オフィスに必要な機能を提供していることもあります

郵便物の受け取りに関するサービスも各企業の特色があらわれる場所です。たとえば「MailMate」では、送付物を代わりに受け付けてくれる私書箱としての機能だけではなく、依頼に応じて送付物の中身をスキャンしてデータ化するなど、忙しい現代人にとって便利なクラウド私書箱サービスを提供しています。

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郵便物以外も受け取れることが多い

私設私書箱が郵便局の私書箱と異なる点として、郵便物以外も受け付けてくれる・転送対応してくれるケースがほとんどという部分が挙げられます。

企業の展開する私書箱では、基本的には、郵便物のほかに宅配便など、ユーザーあての送付物を代わりに受け付けて管理・転送することができます。

送られてくる荷物が郵便物かそうでないかを気にしなくてよいため、状況によっては便利かもしれません。

私設私書箱のデメリット

e転居で転居届を提出する際の注意点

バラエティー豊かなサービスがあり便利さが魅力の私設私書箱ですが、一方で、以下のようなデメリットも存在します。

  • 料金がかかる

  • 郵便物の受取が転送の場合時間がかかることも

  • サービスによって対応可能な郵便物が異なる

料金がかかる

私設私書箱の契約には、郵便局の私書箱とは異なり料金の支払いが必要です。

私書箱の契約においては、月額料金が必要になることがほとんどで、月額500~1,000円程度で利用できるものから、数万円が必要になるサービスもあります。契約するプランにもよりますが、中間値は5,000円前後ではないでしょうか。

料金の幅が広い理由の一つとして、各企業が多岐にわたるサービスを用意していることが挙げられます。送付物の受取だけではなく、電話番号の貸し出しや秘書代行なども……。となれば、その分料金は高くなるというのは当然ですね。

逆にいえば、シンプルなものであれば、料金がかかるとはいえ格安で契約できることも多いです。

郵便物の受け取りが転送の場合時間がかかることも

私書箱が受け取った郵便物等の送付物は、自分の手元に来るまでに時間がかかることがあります。

とくに、転送によって自分に送ってもらう場合はそのタイムラグが大きいと考えた方がよいでしょう。

差出人から私書箱に到着するまでにも時間がかかるうえ、私書箱から自分に転送してもらうためその分日数が必要ですね。直接店舗に引き取りに行くという方法もあるのですが、これはサービスによって可能な場所とそうでない場所があるため確認が必要となります。

早く送られてきたものを見たい!という場合などは、タイムラグがネックとなることもあるかもしれませんね。

サービスによって対応可能な郵便物が異なる

私書箱のサービスごとに、受け付けてもらえる送付物が異なります

各サービスでは、送付物の重さや大きさのほか、種別によっても受取対応の可否が違うことがあるため注意が必要です。

たとえば、書留などは私書箱ごとに対応の異なる部分です。

  • 書留が届いたら不在票対応

  • 書留が届いても代理サインで受け付ける

という対応の違いがあり、不在票対応の場合はユーザーが不在票から手続きをおこなって自ら引き取る必要があります。

このように、サービスによって対応の可否が定められているケースがありますので、自分に届く荷物の傾向に合わせて私書箱を選択する必要があるといえるでしょう。

郵便私書箱の利用方法

郵便私書箱の利用方法

郵便局の私書箱の利用には、郵便局での利用請求手続きが必要です。

利用請求書は郵便局の窓口でもらえるため、案内を聞いて手続きを進めましょう。

申請後は以下に記載する条件が満たされているかの審査がおこなわれるようですので、あらかじめ自分が利用条件を満たしているか確認しておくのがおすすめです。

郵便私書箱の利用条件

郵便私書箱の利用条件は、以下の通りです。

  • おおむね毎日、郵便物等の配達を受ける方

  • 私書箱を六カ月以上使用する方

  • 郵便物等を遅滞なく受け取ることができる方

引用元:私書箱は誰でも利用することができますか? - 日本郵便

上記の条件を満たしていない場合、私書箱に空きがある場合でも利用許可が下りない可能性があります。

私書箱・住所に関するよくある質問

こちらの項目では、私書箱やその住所に関するよくある質問に回答しています。

  • 私書箱に郵便物を送るときは住所はいらない?書き方・送り方は?

  • 私書箱は登記住所として認められる?

  • 私書箱とバーチャルオフィスは違うの?

私書箱に郵便物を送るときは住所はいらない?書き方・送り方は?

郵便局の私書箱に郵便物を送るときには、住所は必要ありません。以下の情報を送付先として記載し、送付することで私書箱宛に荷物を送ることができます。

  • 郵便番号:私書箱のある郵便局の郵便番号

  • 住所部分:○○郵便局 私書箱 第○○号

  • 宛名部分:宛先の氏名や会社名など

私書箱は登記住所として認められる?

郵便局の私書箱では、住所は本店所在地等の登記での利用不可となっています

企業の展開する私書箱サービスでは、サービスやプランごとに利用の可否や条件は異なりますが、登記住所としての利用が可能なケースも多くあります

私書箱とバーチャルオフィスは違うの?

私書箱とバーチャルオフィスは、厳密にはサービス内容が異なります。

私書箱はどの種類を指す場合であっても、郵便物等の荷物の受取や管理などのサービスを提供するものです。

バーチャルオフィスは、送付物の受取を含む、住所貸しや事務所に必要な機能の提供をするサービスを指します。

バーチャルオフィスには私書箱の機能が含まれているため混同しやすいですが、実際にはこのような違いがあります。

私書箱は種類によって住所利用の可否が異なる

今回は、私書箱と、その種類による住所の取り扱いについても紹介しました。

企業の私書箱と郵便局の私書箱では、実際のところ利用できるサービスや料金にかなりの違いがあります。

そのため、住所利用に重きを置く場合などは、企業が展開している私書箱を利用する方がよいでしょう。

目的や状況に合わせて、より適した私書箱を選んでみてくださいね。

郵便物の管理がもっと楽になるMailMate

登記や公開用の住所を借りつつ、郵便物の管理を楽にしたい!という方には、MailMateが大変おすすめです。

クラウド私書箱サービスを展開するMailMateでは、送付物の受取・管理・転送はもちろんのこと、届いた書類の中身をメールのようにオンラインでチェックすることも可能。データで書類を確認できるので、郵便物が転送されるまでの時間や、受け取りにかかる手間も必要ないのが魅力です。

MailMateの主な機能

MailMateには、郵便物の管理に役立つ機能が多く搭載されています。

  • 郵便物の受け取り&未開封スキャン

  • 郵便物の開封&内容スキャン

  • スキャンデータのクラウド保管

  • 郵便物の転送

  • 郵便物の到着通知

  • 請求書の支払い代行

メールメイトの住所に届いた郵便物は、スキャンされてクラウド上に保管されます。そのためインターネット環境さえあれば、どこからでも郵便物の確認が可能。データとして管理できるので、保管に手間がかからず、共有がしやすいのもポイントです。

さらに、MailMateでは30日間返金保証もおこなっています。どのようなサービスかもっと知りたい!という方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね!

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